ナカイ建設の事務所の壁面
には、島崎藤村の詩が貼ってあります。
書の書き手は、弊社会長の中井正信です。
世の中は、こぞって環境を守れ・自然を取り戻せの大合唱です。
建築屋・土建屋は、環境破壊の先頭に立って来た業種です。
一旦エアコンを使ったり、車で移動する生活を知ると変える事は、困難です。
しかし、建築屋が今持つべき精神は、やはり“自然”です。
あえて精神と言うのは、土木・建築の仕事で、全く自然破壊をしないで済むものは無いからです。
明治・大正・昭和にわたって活躍した、島崎藤村は、自然主義を代表する作家です。
教員として信州小諸で6年間を過ごした際に書いた随筆『千曲川のスケッチ』は、人々の暮らしや自然を詩情豊に描いています。
自然と上手く共生してきた、日本人。西洋風より和風の考えの中により自然への希求と欲求があるに違いありません。
事務所に貼られているのは、詩“椰子の実”の一節ですが、我々が、建築屋として今後持つべき精神姿勢の中に先人が自然の中から受けた
感動を受け継ぐ様、戒めとしたいものです。
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