『人口爆発』その時、農地が宝の山となる。

インターネットで「世界の人口」を開きますと、世界の人口は1分間に150人・1日に20万人・1年で8千万人増えていますと但し書きがあり、カウンターの数字が現在は、65億人代ですが次々に上がっていくのが見られます。
現在でも20億の民が飢えているこの地球で50年後(我々の子供の世代は)8千万×50年で40億の人口増加を賄える仕組みを自分達の時代に構築する必要があります。
その時には100億人が生活する地球となるからです。
1960年に30億人であった人口は、2130年には260億人となり、170年間で地球の定員に達すると言われています。
バイオ農産物やバイオ技術で作られた材料で作る食品が本格的に解禁されようとしています。
人間が、“神”の領域に立ち入ったと言われる種の改良・改善を危ぶむ意見はありますが、最早その意見に耳を傾けるより、食料量 産と確保が優先です。
ビタミンなどの栄養素を多く含む野菜・食べられる実の部分を短期間に多く付ける農作物・日照り、渇水、害虫に強い穀類等、それに加え衛星から得られる情報を効率よく活かした農業技術の活用が加速します。
人工衛星からは、気候変化の情報をいち早くキャッチし、宇宙から見た土の状態つまり土壌の水分量 や肥料の分布状態を観察し、その情報に基づいた農業でエネルギー、水、肥料を無駄 に使わない“超農業”の時代が始っています。
ビルの地下室で工場の様な農業も行われ、水耕栽培で品質管理の徹底均一の野菜作り、2ヶ月で収穫の出来る米作り(つまり年6毛作以上が目標と聞きます)、しかし、それらでどんなに効率を上げようとも都心の地価の高い場所では、生産高比例法で計算すればなかなか採算には乗らないはずです。 それらの研究と実験は、将来地価の安い農村部へと波及していくと思われます。

『農場が油田と変わらないぐらいに重要になる』これは、エネルギー問題同様、食料問題が地球の命運を握ると言うキーワードです。
我々は建築業が業務の中心ですが、不動産業も兼業しています。社員の中にも実家が農家の者が居ますが、都市近郊農家の規模では、とても家族を養える収入にはならず、不動産価値も上がらず農業の跡取りにはなりませんでした。
しかし、世界の貧困層が農業従事者に集中している以上、そして世界の人類を食べさせていかなければならない実情から言いますと、最先端の日本の農業技術が役立つ時代が来ると見ていいでしょう。

戦後、技術分野でアジアをリードした様に!その時は、今まで地価としては取り残されてきた農地や、田舎の土地が、高騰するかもしれません。
そして田中角栄さんの「列島改造論」等に乗って整備されてきた高速道路・道路によって効果的な配送経路に助けられて世界の農産物輸出国となり、自給率が逆転し、世界の食料事情を救うことになるかもしれないのです。

2007.2.7