地鎮祭

地鎮祭がありました。住宅の建て替えです。
新築工事の地鎮祭の場合は、神主さんに来ていただいて正式にされるケースがほとんどです。費用も掛かりますし、これは飽く迄もお客様の選択です。今後「地鎮祭」は、されない方も出てくるでしょう。

建て替え工事ですので、今まで住まわれていたお宅の解体工事がその前にありました。この時は、解体着手前に私が清祓いを施主さんと一緒に行いました。
「塩」と「洗い米」と「酒」を使って四方祓いをします。解体工事の場合、出来るだけそうしています。

我々建築屋は、建物は“生き物”と考えています。
大量の自然の素材が使われ、建てるに当たっては多くの職人さん達が、係わってきているからです。
少し大袈裟の様ですが、魂が込められ、そしてそこで何十年にも亘って生活をして来た実績があるからです。建替える時期にめぐり合ったということはお施主様は、今日まで“無事”“健康”に過ごさせて頂いた家なのです。
施主さんは、感謝しているはずですし、我々が建てた家では無くとも潰すに当たって既存建物対して厳粛な態度で臨むことは、業者としては当然です。

解体工事は、危険な仕事です。騒音や振動、埃で近隣にも迷惑が掛かります。我々としては、無事故・無災害で工事が無事に済むことも祈願の大きな目的です。

2007.7.4