昨年、「新梅田シティ」の北側部分約8,000F(2400坪)の敷地に日本の原風景である里山を手本とした「新・里山」が造成されたのをご存知でしょうか?
この場所は何度かマスコミにも取り上げられていましたし、今年も梅田の“田植え”がTVのニュースになっていました。
この造園工事の施工は、この場所を永年に亘って管理してきた我々の協力企業でもあるGラボさんの仕事です。
「新・里山」は、草花だけではなく、雑木林や竹林、棚田、野菜畑、茶畑などを配しています。都心にこんな施設があること自体まだ珍しいので、何かと見本としてよく取り上げられます。
巨大ビルの敷地内にしかも設備配管や地下駐車場との取り合い等、人工地盤の上に作る庭は、荷重や排水も配慮が必要です。
特に今回の仕事には“田圃”があります。日本で田圃を作れるお百姓さんは、実は意外に少ないと聞きます。新田開発をしない限りそんなチャンスが無いからです。
今ある“田”は、先祖伝来引き継いできたものです。自分で作った“田”ではありません。
“田”は、水を溜めなければなりませんし、逆に水捌けが好くなければなりません。自然になるべく近づけたい“里山”の造成は、以外に苦労の連続であった様です。
里山は、私達世代には懐かしい風景ですが都会育ちの若者にとっては、なんと言うことの無い風景かもしれません。
この『梅田の田圃』が若者達の原風景となってDNAに引き継がれるといい、そう思います。
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