千里・住まいの学校“見学会”

「食事も排泄も寝返りも出来なかった私がどう生きぬ いてきたか?」で有名な、進行性筋ジストロフィーによって首から下の運動機能を全廃した「車椅子の闘将」として有名な春山 満氏がプロデュースした“住宅型有料老人ホーム”『グッドタイム リビング 池田緑丘』を見学してきました。運営は、(株)オリックス・リビングです。

人生80年の時代と言われていますが、実際には人は何時まで生きられるが判りません。
「判らないからいいのだ!」と言う人も居ますが、仕事から離れて退職後、実務的に老後にいったいどれ程の予算を組んでおけば良いのかは悩ましい問題です。

子供達は、自分の生活を守るのが精一杯。子供達にもせめて自立してもらって、我々も自立した老人になることは、定年後の当面 の目標です。
“有料老人ホーム”等が、世間に増えてきているのは、子供のいない所帯の選択であったり、子供達を当てにしない、負担を掛けない、期待しない、独立志向の親達が増えたのか、諦めからか・・・

でもこの見学会に参加した人達の印象は、「地獄の沙汰も金次第?・・・」「生きて行くのも、死んだ時にも金は掛かる?・・・」「金さえあれば老後は充実できる?・・・」とばかりに、若い案内人から充実した施設の説明を受けながら、思いは様々。
何となく言っている事は判るよ、とは言うものの一体全体、「充実した老後の値段はなんぼやねん」と一応に溜め息が漏れる・・・

  • 充実した施設、趣味の倶楽部も入居される方の多様さに対応していくとの事、訪ねてくる友人や家族との食事も予約でゆっくり楽しめます。
    豊かな老後は、時間がゆっくり流れて行く事。失いたくないのは、社交性・社会との接点だろう・・・
  • 充実した施設、食事・排泄・入浴・就寝・休息、身じまい・外出、生活行為には十分に対応しています。でもどうしても在宅で、送った我両親と比較してしまいます。
    通常死ぬまで続く生きる欲望いや、“生きる希望”は充実した施設とマニュアルで充足出来るのでしょうか・・・
    無いよりましかと、又“老後の豊かな生活”という看板に自問自答してしまいます。
2007.9.1