久しぶりに自分の体の前をすれすれに蝶が横切りました。
何も珍しい事では無いと言われそうですが、 そんな機会が今の私には滅多に無いので、
「蝶が飛んで横切った」と少し嬉しくなりました。
蝶は、優雅な生き物です。姿も美しいものが多い。そんなだから少し楽しい気持ちになったのでしょう。
地方と都市の格差が言われています。逆の格差では、
地方の方が遥かに自然は充実していて対照的な格差があります。
地方と都市の格差で確かに地価では大きな差があるように思います。
私の故郷鹿児島では、坪50万前後でいい住宅地が手に入ります。
私の伯父や伯母の時代は、地方でも豊かな生活をしていました。
地方との所得格差も言われますが、 物価の違いや自然の豊富さに目を向けてみますと判断は変わります。「自然で飯は食えぬ
!」といわれそうですが・・・
従兄弟達も、東京の大学に行きそのまま就職して行きました。確かに、地方には希望する職種が少ないのかもしれません。
我々の業界も若者達が、希望する職種にはなかなか該当しない様です。今年の夏も厳しく暑かったです。炎天下で工事をしている現場を
見ているだけで、全身汗まみれになって日陰に退避する私ですが、
仕事を遣る人は、そうはいきません。そんな場所での仕事に
慣れているから出来るのだと感心して見ています。ご苦労様です。
仕事をさせていて言うのもおかしな話ですが、その過酷な条件で
働いている人達の、賃金は決して高くはありません。仕事を何人役と
表現して見積もりをしていますから、単価は明瞭な場合が多い。その上雨の日は、休みです。私達の職人さんたちのご子息も、大学を
出ている人が多く、これでは、跡継ぎにならないし
職人さん自身にも跡継ぎにする気はなさそうです。
“蝶”に接近しただけで感激する人がいる様に人の心は、様々です。
ワーキングプアが増えているそうですが、“金”だけを尺度に働くことだけで
感動のない人生を過ごしている人が多い様に思えてなりません。
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