坂の上の雲ミュージアム

愛媛県松山市の友人に会いに行き、一緒に安藤忠雄氏の設計でもある“坂の上の雲ミュージアム”を見てきました。

司馬遼太郎氏の小説『坂の上の雲』の主人公、秋山好古・秋山真之兄弟と正岡子規が、松山の出身という事で、この地にこの博物館が出来たようです。

勿論、この三人の事も紹介されているのですが、この小説を読んだ多くの方の感想が紹介されていて、色々な見方があることを教えられます。
アジアの小国日本が明治維新から日清戦争・日露戦争を通 じで世界の檜舞台へと乗り出して行く時に登場し、国家の為に生涯を掛ける軍人秋山兄弟と言葉の芸術家として生きる正岡子規の行き方の違いは、小説の中でも対照的で出色な人間関係として描かれています。
同時代に身近に居て互いに意識し合えた事は恵まれていたと言えるでしょう。

明治という時代に似合った三人、俳人正岡子規34歳・秋山真之海軍中将49歳・秋山好古陸軍大将71歳が没年齢です。
「糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな」肺結核で無くなった正岡子規辞世の句です。

2008.5.4